大工として、安全で丁寧に確実な仕事をすることは当然ですが、それに加えて近隣への気配りを忘れないように日頃心がけています。例えば、風が強い時は隣へおがくずやほこりなどが飛ばないように作業に気をつける、などです。私たちは家づくりをしていますが、近隣の方たちとこの家に住むご家族の、「人間関係の下地」を作っているとも言えるのではないかと考えています。ご近所さんになるわけですから、工事の段階で近隣の方に不快な思いをさせると、施主さんが入居した時もマイナスイメージを与えてしまいかねません。家づくりには当然、工事の騒音やほこりがつきものであり、これは避けられないことです。
だからこそ私は、近隣の方には積極的に挨拶をかかさず、工事に興味を持って話しかけてくる方には丁寧に応対することで良い関係を作りたいと思います。千金堂では、ひとづくりをして、家をつくり、その場所のコミュニティをつくっているのではないかと思います。
私たちのような、俗に職人と呼ばれる人間は、仕事上絶対妥協しません。妥協したら職人は終わり。例えば、少しだけ隙間が空いていたとして、「これでいいだろう」なんて事を積み重ねていたら、ひとつのちゃんとした家はできません。妥協をしない仕事をすることがモットーですね。また、いくら職人だと言っても、今の世相では職人にも営業能力、つまりコミュニケーションが必要とされているのではないかと思います。それは仕事の幅を広げるという目的だけでなく、現場に来た施主さんに丁寧に工事の状況をお話するとか、そういったお互いの信頼関係を深めることにもつながると思います。
現場のスタッフともコミュニケーションを取ることで、皆に連帯感や仲間意識が生まれて、それだけ安全で良い仕事ができるようになります。こういった現場の雰囲気づくりから、良い家は生まれるのではないかなとも思います。ですから、良い家を建てたい場合、まずは現場を見学に行き、職人たちの態度や雰囲気を見てみるといいのではないでしょうか。人間関係をつくることは良い家づくりにもつながるのです。
私がお客様にアドバイスさせて頂く際に常々思うのは、皆様の防犯に対しての意識の低さです。家を建てる際の基準として、耐震や断熱という点は重視されていても、防犯については、こちらから提案させて頂いて初めて気づく方が多いです。この“防犯への意識の低さ”は、“身近で犯罪が起こっていることを知らない”という事に由来していると思います。家にまつわる犯罪として、最近では空き巣だけでなく女性や子供を狙った犯罪も増えている事をお客様にお伝えし、犯罪者に狙われないための「予知防犯」がいかに重要か、というお話をさせて頂いています。犯罪者には、「“入りたくない”・“入りにくい”・“行動を起こしてみて入れない”」という3段階の心理状態があり、犯罪者に「入りたくない」という意識を植え付けられるかどうかがポイントです。
また、土地や生活スタイルによっても防犯面での提案は異なるのですが、これらはあくまでハード面での対策であり、大切なのは住まう人の防犯意識です。ちょっとした意識次第で犯罪者に“入りたくない”と思わせることが可能だということをアドバイスさせて頂いています。
※セキュリティインストラクターは防犯対策評価鑑定士(SA)を育成できる資格です。
千金堂の家づくりは、独自のシステムが構築されているので、各工程がスムーズに流れるという利点があります。きちんとマニュアル化されているので、工事の不備がありません。私のような現場監督も手配忘れなどの不備が出ないので、家づくりという、本来の仕事にのみ集中して励むことができます。営業がお客様とプランニングしてきた設計をカタチにすることが、私たち現場の人間の役目ですから、千金堂のシステムは、最高の仕事をする環境もつくっています。現場監督には、大きくまとめて、「安全管理・工程管理・品質管理・原価管理」の4つの業務があるのですが、私は工程管理を最も大切にしています。つまり、「段取り」ですね。
極力段取りをしっかりすることによって、職人さんも働きやすくなり、それが安全管理と品質管理にもつながり、結果的にそれがお客様の喜びにもつながります。なんといっても完成した家をご覧いただき、お客様に喜んでいただけるのが、この仕事の醍醐味ですから。
これまでの家づくりは、デザインですとか、工法ですとか、そういうところにばかり目が行きがちだったのですが、私たちは「その家でどういう生活をしたいのか」という、トータルの面での「おウチづくり」を大事にしています。「頑丈で長持ちする耐震性の高い家」というのは当たり前のことなので、そこから始まる生活を楽しめるような家づくりの提案です。家そのものはハードにしか過ぎないので、家族の生活パターンや周りの土地の環境を含めて、お客様も気づかなかったお客様が求めているものを気づかせてあげるのが私たち千金堂のチカラの見せ所だと思います。家づくりというのはある意味、ご家族間のコミュニケーションのチャンスです。
本当はどんな生活をしたいのか、本当はどんな家族になりたいのか、お子さんにどういう成長をしてもらいたいのかなど、家族についていろいろ考えるきっかけにもなると思います。お客様の今後の生活を一緒にひも解いてあげられれば、私たち提案者の冥利につきます。
私は建設ラッシュの中国でも働いてきましたが、世界共通で建築現場で一番大事なのは、やはり「安全」という一言に尽きると思います。お客様の大切な家をつくる仕事ですから、つねに声かけを忘れず、挨拶を交わし、仲間とのコミュニケーションを深めることが安全な現場を維持し、結果として良い家づくりに繋がると思います。良い意味で私の仕事は雑用的なところもあります。現場はメインの大工さんをはじめ、たくさんの工事関係者が出入りしますし、材料の搬入や工事車両も入ってきます。それら建設に関わる人たちの安全を含めて、きちんと動きをコントロールすることが、私の仕事といっても過言ではありません。そうすることで着々と良い家づくりを進めていくことが可能となります。
安全対策はとてもシンプルなもので、「つねにまわりの状況を把握すること」、「何でもいいから声を掛け合うこと」です。
いたってシンプルではありますが、この奥の深さが安全で良い現場を作ります。現場での挨拶とコミュニケーションが良い家づくりにつながります。
営業として、お客様に対してはどのような目的で家を建てるのかをお聞きするようにしています。 次に家族構成やニーズ、趣味、奥様の好みですね、とくにインテリアに関しては奥様の好みが色濃く反映されますから。あとは、どのような生活を今後送りたいか、という点ですね。企画提案に関しては、千金堂の強みをプレゼンテーションします。耐震構造、トレーサビリティー、メイド・イン・ジャパンの材料を使用しているという部分です。リーズナブルなコストで良い家をつくるという、私たちがどれだけの情熱を持って家づくりをしているか、千金堂の信条をお伝えしています。
また、ソリッドモジュールを用いたセミオーダー住宅という設計システムは、お客様それぞれの好みに合わせたに合わせた家づくりを可能にしており、それが千金堂の強みだと思います。私たちは単なる営業ではなく、従来の規格にこだわらずにお客様の好みを引き出し、オリジナリティあふれる家へ導いていくという、ナビゲーターとしての役割を担っているのだと考えています。